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スリープウェル株式会社代表取締役吉田政樹氏設立/2010年資本金/960万円従業員数/4名事業内容/睡眠の基礎研究機関として世界的に有名な「財団法人大阪バイオサイエンス研究所(OBI)」の研究成果をもとに設立。小型脳波計とデータ解析サービスをベースとした睡眠評価システムを食品メーカーや医療機関、大学・研究機関などに提供している。http://sleepwell.co.jp/っすりと熟睡できたり、寝つきがよくなる食品があればほしい―そんな人は多いはずだ。脳波計開発などを手がけるスリープウェルは、快眠補助食品のエビデンス(科学的根拠)を取得するための小型脳波計とデータ解析サービスを一括で提供している。そもそも睡眠は科学的には完全に解明されておらず、よく眠れているのかといった「睡眠の質」を評価することは難しいとされてきた。理由の1つは、睡眠の評価方法にある。従来の客観的評価は2つあり、1つは睡眠疾患診断用の「ポリグラフィ検査」。これは正確に評価できるものの、体中に電極をつけたり、入院が必要で費用も高額など難点が多い。もう一方は、万歩計の要領で身体の動きをカウントする「体動計」。これは簡単に評価できるが、じっと動かずにTVを見ているときも「寝ている」と評価されてしまうなど、睡眠の質は計れない。「結果、快眠≠謳う食品のニーズはあるものの、エビデンスが取得できないことから、多くのメーカーは積極的に開発に踏み込めなかったのです」と吉田氏は言う。この状況に風穴を開けたのが、同社の小型脳波計「スリープスコープ」だ。これは頭部の2ヵ所に電極をつけるだけで、睡眠時の脳波が測定できる機器。具体的には、2つの電極から取得した脳波により、寝つくまでの時間や熟睡している時間の量、ノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)の周期などが分析できる。「まさにポリグラフィ検査と体動計のいいとこ取りをした機器。ポリグラフィ検査と同等の精度で、体動計のように使いやすいのが利点です」。今年2月には医療機器としての認定を受け、安全性、信頼性も確保した。スリープスコープに目を付けたのが食品メーカーだ。現在、快眠をテーマとした栄養補助食品やドリンクの開発が多数進められている。同社の強みは小型脳波計だけでなく、データ解析まで一括で受託できる点。「大阪バイオサイエンス研究所で行っていた睡眠研究が当社の前身。過去の蓄積データをもとにした睡眠の多角的な解析が可能」と吉田氏。たとえば寝つきがよくなるのか、深い睡眠が増えるのか、中途覚醒が減るのかなど、商品やサービスの特性・効果を「睡眠の質の変化」として客観的なデータで裏づけられるのだ。現在は顧客の約半数が食品メーカー。今年8月には大阪市のトップランナープロジェクト(裏表紙P12)にも認定された。今後は医療の分野にも進出し、睡眠時の脳波を精神疾患の診断に応用するなど、新たな用途開発も積極的に行う考えだ。ぐ機能性食品の開発をめざすなら!!健康食品・機能性食品の安全性や効能評価など学術的な観点から、原料調達、包装資材、生産・品質管理など製造に関するノウハウまで幅広く対応可能なアドバイザーが無料で相談をお受けします。相談健康食品無料開発相談窓口オンライン相談、面談申込随時受付中健康食品開発相談窓口検索07