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大阪産業創造館ビジネスチャンス倍増プロジェクト事務局TEL06-6264-9898詳細はこちら?http://www.sansokan.jp/mono/bcbp/独自の技術・戦略を持つオンリーワン企業を紹介!業界を進化させる新トピックスを紹介「“人間性豊かな企業集団”をキャッチフレーズに人材教育を充実。ほとんどの社員が4〜6つの検査資格取得者です。一人ひとりが『社会の安全を守っている』という気概を持って取り組んでいます」。会社DATA設立/1957年従業員数/540名http://www.hihakaikensa.co.jp/大手企業の技術者として経験を積んだマッチングナビゲーターが、独自技術を持つ企業を訪問し、技術的な課題や販路開拓に関する悩みの解決を助ける『ビジネスチャンス倍増プロジェクト』。このプロジェクトで出会ったオンリーワン企業を紹介!?構造物を破壊することなくその欠陥や損傷・劣化部分などを調べる“非破壊検査”。昭和32年設立の同社は、この業界のパイオニアであり、リーディングカンパニーでもある。非破壊検査の手法の多くは病院のレントゲンやエコーと同じで、専用の機器で対象物に超音波や放射線を照射して行われる。「人以外であれば、何でも検査できます。金属やコンクリートといった物質は人のように“痛い”とは言いませんので、人を検査するよりも難しいですね」と語る山口氏。全国にある発電プラントのほとんどの検査は、実は同社が手がけている。安全面から1基でも事故や不具合が出た場合、類似する他のプラントも検査することが多い。重要なインフラであるため簡単に停止できないが、同社の技術ならプラントも稼動させたまま検査が可能。同じく、石油精製プラントや化学工場などでも同社の技術は欠かせない。他にも航空機やロケット、建物、橋梁や高速道路、地中探査など、その領域は多岐にわたる。「各業界で日本を代表する企業様とお付き合いさせていただいています」。機械化や自動化に伴う多様なニーズに対応する研究にも暇がない。社内に『安全工学研究所』を設置し、若手研究者がお客様のニーズに対し、現場で求められている技術の向上に日々励んでいる。ものづくりにとって検査のプロセスは必要不可欠だ。金属やコンクリートなど、あらゆる素材・構造物の非破壊検査を手掛けてきた同社の豊富な実績と技術ノウハウは、今後も幅広い分野に転用が可能だ。「製造工程に非破壊検査のプロセスを組み込むことで、事故防止やコスト削減につながるなど、製造業にとってのメリットは大きい。今後は、今まで扱っていなかった分野の検査にも広めていきたいですね」。非破壊検査株式会社代表取締役社長山口多賀幸氏?関連企業・ポニー工業(株)で製造・販売している「高感度ガンマ線食品モニタ」。食品・水・土壌に含まれる放射性セシウムを短時間で計測できる小型の装置。場所をとらず、様々な現場で使用可能だ。設備や機械、建物の“お医者さん”非破壊検査のリーディングカンパニーvol.11840歳以上の男性の内3人に1人がその予備軍ともいわれる糖尿病。日本の医療費を圧迫する原因になっており、その予防、進行抑制が大きなテーマとなっている。同社が開発した「足底感覚評価装置」は、足の裏に当たる接触子が5ミクロン(1000分の1ミリ)〜5ミリの範囲で動き、どの時点で感知するかを見て、糖尿病の進行度合いを測る装置だ。「接触子を使った機器の開発をある医学研究者にぶつけたところ、それなら糖尿病に応用したら」とアドバイスを受けたところから開発がスタート。糖尿病は多くの場合、早期に足に感覚障害が表れることから生まれた新しい着眼点だった。試作機を作り、健常者と糖尿病患者で検証したところ、反応時間と進行度合に明らかな相関性が見られた。測定台の高さは当初20センチあったが実用性を高めるため5センチにまで抑え、細かな精度を出すためのプログラム開発に時間を費やした。医療関係者からの反応は上々だった。「現在、進行度合を測定する手段は指先注射のみ。痛みがあるためだれも受けたがらない。注射の代用ができる測定装置として期待は高い」と吉村氏。医療機器は薬事法上の認可が得られるまでのハードルが高いが、当局からは、医療現場からのニーズもふまえ、審査手順の速い「改良医療機器」として申請することを勧められた。夏には大学病院での臨床研究が始まり、結果次第では来年中にも商品化できそうだ。「医療現場で普及が進んだ後は、一般家庭用でも商品化し、体重計の一機能としていつでも手軽に測れるようにしたい」と、すでに未来を見据えている。足裏の感覚を測り、糖尿病を早期発見株式会社飛鳥電機製作所代表取締役吉村眞一氏会社DATA設立/1974年資本金/1,000万円従業員数/8名事業内容/電子機器の設計製作。制御盤の製造からスタートし、現在では駆動、制御、センサー部を組み合わせた液晶パネル検査装置をはじめとする各種検査装置を製造している。新商品開発編▲「足底感覚評価装置」。被験者は駆動部が組み込まれた台の上に乗り、動きを感知したらボタンを押す。?装置を開発・製造する工場。データ分析のためのプログラムも開発している。10Bplatzpressvol.150