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してみんながどんなふうに思ってくれているのか知りたい。社員に「率直に言いたいことを言ってみい」と伝えても、特に男性社員はもじもじしてるだけやねん(笑)。加藤:やっぱり社長はこわいですし。下から上にものが言いやすい雰囲気があったかというと…。堤中:それではいつまで経ってもあかんなと思って、僕らが入らず、第三者のコンサルに任せて若手の社員が率直な意見をぶつけられる場をつくったのが去年の9月やったかな。加藤:その場では過激な意見がたくさん出ました。「会社のやることは企画倒れが多い」とか「早く帰ろうと言いながらも上司の意識が薄い」とか「やれやれ言われても言うだけじゃでけへん」とか。みんな一生懸命に取り組んでいただけに、文句を言いたい気持ちは十分に伝わってきました。そこで出た意見を管理職クラスの人に聞いてもらった上で、11月には若手社員と管理職の両者を交えて率直に意見を出し合う気軽な話し合いの場をつくりまらっていますけど。堤中:そうやって僕は自分の考えていることを懸命に伝えているんやけど、それに対言い合えるような会社にしようと努めてきたつもりやけど実際のところみんなはどう思っているんやろ。加藤:社長がプレイングマネージャー(選手兼監督)を務める社内の野球チームは毎週のように試合で招集がかかっていますよね。まあ、呼ばれる社員は苦労しているようですが(笑)。それと、年末賞与の時に社員一人ずつに手紙を添えてくださるのはうれしいです。僕の場合、いつも「もっと太れ。もっと情熱を持って」と書いても社長の語録をまとめた冊子の中にも「社長だけが高級車に乗っている会社ではなく、全社員が乗れるような会社をめざしたい」と書かれていて、僕らに還元しようとしてくださっているんや、と。それはすごくありがたいことだし、だから頑張ろうという気持ちになります。堤中:社長、管理職、社員全員が何でも代表取締役社長堤中徹氏2001年に創業者の父から会社を継承。2009年からは大学院大学で経営を学んだ。経営の持論をまとめた「人と組織を磨く“ワーク・ライフ・マネジメント”」を昨夏出版。〉〉〉風通しの良い会社にするためにどんなことを?した。そうしたら、どうすれば仕事の効率が上がるかというテーマで意見がたくさん出てきて。そんなことは今までになかったことです。堤中:僕が会議に入るとじれったくなってついつい「こんなふうにせえ」と言ってしまっていたからな。自分が言わなあかんところと、社員に任せて考えさせるところの塩梅はいつも難しい。でも、僕が思っている以上にみんな考えてくれているのはわかった。加藤:みんな気持ちよく働きたいし、稼ぎたいという気持ちは一緒ですから。堤中:僕の夢は、できるだけ早く社長業をリタイアして世界のゴルフ場やスキー場をめぐって遊ぶこと。そのためには、早く自分の分身を育て、お金が入ってくる仕組みを作らなあかんと思ってる。できる営業担当者のスキルをマニュアル化して伝えているのもそのため。まだまだ途上やけどな。加藤:早く社長が安心してリタイアできるようにがんばります。株式会社マシン三洋http://www.machine-sanyo.com/会社DATA創業/1956年従業員/68名事業内容/メカトロ機器、FAシステム機器をはじめとする機械・工具等の専門商社。会社の未来を担う「中核社員」育成法与えられた担当業務をこなす社員から部門や経営を任せるにはどうすれば良いか?既存の中堅社員の中から将来の会社(部門)を担う幹部「中核社員」に育成するノウハウについて学ぶ。幹部候補は社内にあり!開催日時3月27日(水)13:30?16:30受講料1,000円開催場所大阪産業創造館4Fイベントホール14929Bplatzpressvol.14507