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大阪発!!中小企業のためのリージョナルビジネスマガジン毎号冊子を入手できないという方に!!バックナンバーも揃っています。チャットワーク・ロックオン・テラモーターズの取材のこぼれ話はWebでのみ公開!グルメ女子が選ぶ!大阪発「お取り寄せ」ランキングイベント当館登録のモニター会員が試食し、「お取り寄せ」として気に入った商品に対して投票を行う、人気投票イベント。食品・スイーツ・飲料・調味料など同イベントにエントリーしたい企業を募集する。開催日時2013年2月22日金11:30?17:00?申込締切:2013年1月24日木費用10,000円/社開催場所大阪産業創造館3Fマーケットプラザ対象大阪市内に事業所または店舗がある中小企業限定。かつ自社で通信販売している企業。「中食」「内食」のニーズが高まる中、注目されている「お取り寄せ」商品。とはいえ、数多くあるお店の中から、お客様に購入してもらうのは大変です。入賞企業5社をサンソウカンが広告や情報紙を通じてPRします。自慢の逸品を世に出したい企業様はぜひエントリーしてください。□担当者のコメント大阪産業創造館ビジネスチャンス拡大支援チームプランナー徳中絵美とはいえ、「ネットで利益を大きく上げるつもりはない」と気を引き締める。あくまでネットは情報発信とブランディングのツールであり、リアル店舗への集客が最大の目的なのだ。ネットの活用で「火の車状態」から抜け出した今、来年は店舗を改装して生産能力を高めるという。次のヒット商品の開発もめざし、百貨店などの催事にも力を入れる予定だ。ネットとリアルの融合で活力を吹き返した老舗和菓子屋の奮闘に今後も期待したい。チョコ好きにはたまらないと思う。老舗和菓子屋の甘かんせんどう泉堂が5年前に売り出した『生チョコ大福』だ。新鮮な生クリームを使用した生チョコを白あんで包み、さらに羽はぶたえもち二重餅で包みあげた三重層。口に入れた瞬間にとろける食感を出すため、4日もかけて手づくりする。2010年、この生チョコ大福が、グルメサイトが主催したお取り寄せ大賞和菓子部門で銅賞を受賞し、ネットでの売上が跳ね上がった。今では店舗とネットでの主力商品に成長している。今年は「お取り寄せ大賞2012」の和菓子部門で銀賞も受賞した。実は、このヒットの裏には危機的状況からの再起を賭けた挑戦があった。5年前、じり貧が続く和菓子業界の状況に引きずられるように同社の業績も低迷し、卸販売に至っては1分の1まで売上が激減。「会社はもう倒産寸前の火の車状態だった」と岸谷社長は振り返る。しかし静観しているわけにはいかない。「どないかせなあかん」と藁をもすがる思いで立ち上げたのがネット通販サイトだ。見よう見まねでサイトを作ってみたものの、「最初はびっくりするほど誰も見に来なかった」と息子の辰也氏が語るように、月間アクセス数は何と2〜3件。ところがある作詞家が生チョコ大福を食べて気に入ったのがきっかけで4年前にテレビで紹介され、翌日にネットで大量注文が入った。「やり方次第ではネットで売れる」と気づいた辰也氏は独学で写真加工技術やウェブサイトの作成技術を学び、商品の魅せ方やレイアウトの改良を地道に重ねた。その結果、徐々に売れるようになり、前述の受賞でブレークしたのだ。「意外だったのは、個人よりも法人のお客様の購入が多い点ですね」と辰也氏。さらにネットで生チョコ大福の人気が出たことで、リアル店舗への集客も増加。地元客以外の近畿各地域から訪れる客が増えるなど商圏が広がった。それに伴い、店頭販売は毎年数パーセントではあるが回復基調にあるという。生▲会社の危機を救った生チョコ大福。リピーターも多く、毎年バレンタインで購入する人も多いとか。▲「一度機械で作ってみたが、不評だったので完全手づくりに即戻した」と岸谷社長。人肌でとろける食感を出すためには努力を惜しまない。▼商品の撮影から写真の加工、レイアウトまですべて自前。「いかに美味しく魅せるか」を追求し、売上が伴うように。告知ネットランキングで知名度アップじり貧状況から脱出甘かんせんどう泉堂代表取締役社長岸谷正純氏(右)製造・通販担当岸谷辰也氏(左)http://wagashi.shop8.makeshop.jp/会社DATA創業/1950年従業員数/3名事業概要/創業60余年の和菓子屋。店内の喫茶スペースで買い物帰りにひと息つける。焼き菓子や生チョコ大福などを店舗とネットで販売する。イベントNo.14570発行所/〒541-0053大阪市中央区本町1-4-5公益財団法人大阪市都市型産業振興センター(大阪産業創造館)TEL06-6264-Bplatzpress201212vol.1439800編集協力/デイジーヒル株式会社