■ページ本文テキスト■

起業家よIT企業のECstudioを2000年に立ち上げ、中小企業のIT化支援を軸足に順調に事業展開していた。ところが2012年、軌道に乗っていた事業を無償譲渡し、新たに開発したクラウド型ビジネスチャットツール「ChatWork」に経営資源を集中。社名もChatWorkに変更し、再出発をはかった。同時にシリコンバレーにアメリカ現地法人を設立、社長である山本氏自ら現地に移住して事業化に向けた奮闘の日々を送っている。なぜ順調な事業に見切りをつけ、シリコンバレーで勝負しようと思ったのか。「それは閉塞感漂う日本を何とかしたかったから」。同社はITを通じて日本を良くするビジョンを掲げる。しかし日本経済は低成長が続き、中小企業も元気がない。加えて、中小の新たな課題としてグローバル展開が挙げられるが、一歩を踏み出せない企業が多い。「ならば自分たちが先陣を切って海外展開し、グローバル展開の成功モデルになろう」と決意した。「まず行動」を心がけて結果を出してきた同氏ならではの大胆なやり方だ。ChatWork株式会社CEO山本敏行氏(右)COO井伊秀和氏(左)NIPPONを変えろ1432012.12