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ものづくりの悩みを設計のプロが解決!日時10月23日(火)11:00〜17:00※入退場自由・要予約費用無料場所大阪産業創造館3Fマーケットプラザ【設計商談会】家電製品や医療機器などの工業製品・機器の設計・開発、自動機や省力化機械、試験装置や治具などの設計・製作ができる企業が出展する商談会。設計の効率化によるコスト削減や品質を向上したい企業は必見。?▲院内を楽に移動できるようにキャスターが付いた「エコムシュウ」。おむつ投入後、圧着、カットしてパックする。?専用のフィルムは圧力を加えるだけではがれないようになっている。?医療機関・介護施設向けに新商品を増やしている。人工肛門の患者が外出時にも気にせず使えるようにしたスタンドパック袋のほかに、家庭で簡単にパックできるようにしたラッピングテープも商品化している。会社DATA設立/1972年資本金/9,600万円従業員数/155人事業内容/建材用表面保護フィルム、自動車塗膜保護フィルム、光学シート用保護フィルムのほか粘着クリーナー、粘着マット、衣料・介護用製品の開発・製造。株式会社スミロン取締役クリーンケア製品部部長中西雅之氏http://www.sumiron.com/http://www.ecomush.com/TEL06-6763-0707ミロンの「エコムシュウ」は、使用済みのおむつをベッドサイドですぐに袋状に密封できる装置だ。投入口に置かれたおむつは、二つのスポンジローラーの間に吸い込まれる際にフィルムに挟み込まれ、圧着する仕組み。パウチのように熱をかけないため時間を要さず、電気代も抑えられる。感染症対策としてだけでなく、臭いを抑えることで患者のQOLを高めたいと考える医療機関で続々と導入が進んでいる。同社は、液晶テレビや自動車の塗膜保護などに使われる表面保護フィルムのメーカー。もっぱら電機メーカーを主要顧客としてきたが、ある医療関係者から「おむつをフィルムでパックできないものか」と相談されたことをきっかけに未知の医療・介護分野に挑むことになった。手作業では負担が大きいため機械式にしようと思いついたまではよかったが、出来上がった1号機は背が高く、重く、値が張った。「現場のことを考えずに作ってしまった」と中西氏は反省する。「軽く、小さく、安く、楽に」を合言葉に、材料に使うステンレスを樹脂に替えて軽量化を図るとともに、部品を小型化した。また、センサーを使い、投入口に置いたおむつを自動的にパッキングできるようにするなど看護師に負担をかけないための改良を重ねた。2年前、1号機から値段を3分の1に抑えた4号機を発売すると一気に導入先が増え、現在までに650台の納入実績がある。新たな業界だけに営業面でも苦労した。当初は飛び込みで病院を訪問したが門前払いが続き、出入りの医療機器商社と関係をつなぐ営業に改めた。現在は、「病院側から入れたいと言ってもらえるように」と、積極的に医療関連学会の展示会に出展し「エコムシュウ」のブランドイメージの定着に努めている。医療関係者から相談を持ち掛けられることも増え、人工肛門を使う患者向けに、排泄物の入った袋を簡単にパックできる商品も送り出した。他にも医療機関、介護施設で必要とされるパッキングのニーズに応えるべくいくつかの開発が進んでいる。「この仕事は、たくさんの人から、ありがとうと言われることがモチベーションになる」と中西氏。「不快を快に、不安を安心に」をテーマにさらなるニーズを掘り起こす。ス菌・ウィルスや臭いもシャットアウトフィルム技術で医療介護分野へ医療・衛生・介護イベントNo.1395902Bplatzpressvol.140