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社の供給するガスは、工場では鉄の溶接や熔断などに、研究機関では分析用として、そして医療機関では吸入用酸素などに使われ、いずれの場合でもガス切れを起こさないことが最低条件の商品です。お客様が必要とする時に、常に安定的に供給することと、安心・安全に使用できる環境を築いていくことは私たちの職責でもあり、ガス供給会社としての重要任務でした。そこで、業界内のルールに沿った保安と安定供給対策に取り組むことでよいと言えるか、またコスト重視のお客様に対してともすれば見えにくい安定供給の価値をどう理解していただければよいのかをより深めようと、BCP※の勉強会に参加しました。毎週の勉強会で出されるテーマに取り組んでいくのですが、社員に落とし込んでいくために社内にBCPプロジェクトチームを安定供給のために取り組んだBCP社員の改革意欲に発展設立/1958年従業員数/23名事業内容/酸素、窒素、アルゴン、炭酸及び混合ガスをはじめとする各種工業用、医療用ガスを製造販売する。溶接材料、熔断機器の取扱いやガス配管設備の設計、施工、メンテナンスの他、自社工場において容器の耐圧検査及び附属品検査等を行い、お客様の幅広いニーズに応える体制を展開している。株式会社マスコール代表取締役社長境順子氏URLhttp://www.masscoal.co.jp/TEL06-6953-1111当代の流れで流通構造が大きく変化し、数年前3期連続で主要取引先の中堅スーパーが立て続けに倒産する事態に遭いました。加えて大手スーパーが卸を介さず産地直送やメーカー直仕入を始め、売上減少に歯止めがかからなくなってきました。その状況に追い打ちをかけるように昨今は若年層の魚離れが進行中で、魚の消費自体も落ちている。従来から百貨店に直営小売店を展開していましたが、他店との差別化を図らなければ生き残れないとの危機感が募り、プライベートブランド商品の開発を行うことになりました。まずこだわったのが漬け魚です。たとえば九州の西京味噌メーカーに無添加味噌の開発を依頼したり、若い女性向けにバジルソースを使った商品を開発したり、真空パックを導入して清潔感がある商品の販売を意識するようになりました。ところが、当社の期待とは裏腹に、お客様からは「魚を焼くのが難しく手間」「もっと手軽に焼ける魚がほしい」という声が上がるようになったのです。いくらいい商品を開発しても、食べてもらわなくては意味がありません。そこで5年前からメーカーと組み、「レンジで手軽に魚が焼けるシート」の開発に着手しました。似たような商品が発売前に出てきましたが、蒸し焼き状態の商品でした。あくまで焦げ目がつき、香ばしい焼き上がりでなくては美味しくない。試行錯誤を重ね、最終的にシート面の柄を工夫し、マイクロ波の屈折を変えることで、高温でこんがり・ふっくらと焼き上がるシートの開発に成功しました。2年前に商品化し、「おてがるくん」という名称で販売しています。時大阪産業創造館経営相談室中小企業のさまざまな経営課題に専門家が回答するサービス。BCP策定やBCM構築のほか、マーケティング、経理・税務、人事・労務、知的所有権、法律などあらゆる分野の専門家に直接相談できる。ISO22301発行決定!事業継続計画(BCP)策定と事業継続マネジメント(BCM)構築について必要性を感じたら、まずは専門家に相談イベントNo.13834無料【セミナー】製造現場のムダ取りと改善の進め方ムダに気がつく視点を磨く!開催日時7月31日(火)18:30?20:30費用1,000円開催場所大阪産業創造館6F会議室AB?展示会やモニター会に積極的に出展し、オリジナル商品をアピールしている。2年前に商品化した「おてがるくん」も出展したところ、流通大手との商談に成功。現在、大手スーパーでの販売に向けた調整が進む。?1年前からバイヤーを会社に招き、社内で試食会を実施している。食べてみなければ、美味しさは伝わらない。そこで試食しながら商品に対する思いを伝えたり、顧客の要望を聞くなどし、その場で商談を進めている。▲他社との差別化を図るために展開するオリジナル商品。こだわりの漬け魚の企画や、「おてがるくん」(写真右)の開発も、すべてはお客様に魚を食べてもらうため。※BCP(事業継続計画)火災や事故など予期せぬ出来事の発生により、限られた経営資源の中で、最低限の事業活動を継続、ないしは目標復旧時間内に再開できるようにするために、事前に策定される行動計画のこと。06Bplatzpress&webvol.138