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?業務マニュアルを作成することで全店舗のサービス均一化につながった。また福田社長が社長就任後に従業員と経営理念も作成。社員は全員暗唱できるという。?4つの会議ではファシリテーター、議案づくり、議事録作成を店長が持ち回りで担当する。社長の福田氏はオブザーバーに徹し、軌道修正が必要な場合のみ発言する。?生鮮野菜も置き始めた店内。店長が店舗を訪問し合う際、商品のPOPがついているか、新商品が並んでいるかなどを評価する。必要があれば写真も撮り、社内メールで情報共有して店舗づくりに活かす。の卸業は在庫ビジネスです。タイミングよく仕入れを行うためには、手元資金や在庫量などを営業が把握しておかなければなりません。しかし当社の場合、私の父が代表で母が経理を担当するといった家族経営の状態が長く、営業一筋だった私は経営にタッチしてこなかったんです。2008年12月に取締役社長に就任した際、会社の資金の流れがわからず、「これではいけない」と改革を進めることになりました。まず流通大手で活躍されていた方を顧問契約で再雇用し、アドバイスをもらいながら私自身が経営数字を学びました。その上で社員にも経営資料を公開し、見方を教えると同時に売上から回収までの資金の流れを説明。そして目標管理シートを導入し、担当者別の売上管理を行うことにな会社の資金の流れを見える化し売上と利益に責任を持たせる意識改革設立/1939年従業員数/9名事業内容/ヨーロッパを中心に世界の靴を扱う靴専門の卸会社。世界の靴メーカーとのネットワーク力を強みに、オリジナルシューズの企画・生産にも力を入れる。現在はネット販売も行い、今後は小売業態への進出もめざす。野口彦株式会社取締役社長野口貴弘氏URLhttp://www.ngc-hiko.com/TEL06-6647-1776靴人の酒屋店から約20年前にディスカウントストアに業態転換した当社は現在、合計9店舗を運営しています。5年前に父から世代交代したときには、運営は各店舗の店長の能力に依存しているような状態でした。店舗間の連携はなく、業務マニュアルや社内規定など明文化されたものもなく、そうした未熟な組織体制が経営の足かせになっていたんです。「社長業は自分で考えろ」と父から経営を一任されていたので、経営セミナーなどに通って必死に勉強しましたね。そうして自分なりに蓄積してきた経営ノウハウをこの1年でかたちにしている状態です。とくに昨年、経営塾に社員2名と参加したことで現場への浸透が加速しました。従来は毎月、各店長と個別にミーティングを行い、店ごとの売上目標を確認したり指示を出していました。そのやり方を改め、現在は「経営会議」「戦略会議」「人材育成会議」「マーケティング会議」と4つの会議を設け、組織運営の一切を決定しています。たとえば店長と個別に話をするのではなく、目標管理シートを運用し、「経営会議」で各店長に売上目標を発表させるようになりました。社員教育も店長任せでしたが、「人材育成会議」のメンバーが中心となって業務マニュアルを作成。店長の裁量によらず全店で同じ作業指示が出せるようになりました。さらに現在は月に1度、各店長がお互いに店舗を訪問し合い、良い点と悪い点をチェックしてメールで情報共有を図るようにしています。その結果、店長の意識が変わり、店舗間の連携が強化されてきまし個会社の成長と社員のしあわせをイベントNo.13666イベントNo.13687社長と社員が熱くなる組織デザイン〈理念と就業規則の創り方〉≫申込締切:7月27日金開催日時:8月4日土10:00?17:00、8月5日(日)10:00?16:00、8月18日土10:00?17:00※全3回費用:34,000円/社※1社2名まで参加可能対象:中小企業の経営者・経営幹部および人事責任者※経営者・経営幹部の方と人事担当者の方、お2人での参加をオススメします。04Bplatzpress&webvol.138