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大阪市の中小企業支援拠点「大阪産業創造館」と、在阪の金融機関が協働して中小企業の皆さんの販路開拓や売上拡大を応援する取り組みです。http://www.sansokan.jp/supporters/経営計画実行1期目。全社員と面談を行い、個人目標をヒアリングして経営計画に落とし込んだ。全社員との面談で個人目標を抽出信金さんイチオシ企業★数珠繋「しろくまスキー」と聞くと、若かりし青春時代を思い出し、胸をキュンキュンさせる読者も多いだろう。今年設立31周年を迎えた株式会社ホワイト・ベアーファミリーが、またも我々のハートを鷲づかみする事業を展開していると伺い、摂津水都信金さんと訪れた。静かに、しかし情熱的にお話をしてくださったのは近藤社長。学生の頃にスキーツアービジネスを立ち上げ、そこから代理店業だけにとどまらない「旅行のメーカー」を貫いてきた。常に市場のニーズをくみ取り、沖縄、北海道、海外ツアーの組成、ホテル、レンタカー事業の運営とその意欲は止まるところを知らない。もちろん全てが順風満帆だったわけではないが、「旅行をとおして、お客さんにハッピーメモリーを創ってほしい」との原点に立ち返りながら、困難を克服してきた。特筆すべきはIT化の推進。1996年に業界でいち早くオンライン予約システムを開始。その後も高速バス予約サイト「高速バスドットコム」の運営など活躍の場を広げた。そう、我々がポチッと旅行できるのは同社の手がけたインフラに依るところ大であり、実は知らないうちに「いつもお世話になっておりますっ!」という状況なのだ。大阪にこんな会社があって嬉しい、と感動していた筆者だが、その進化はまだ終わらない。なんと今年の12月に、沖縄の瀬せ長ながじま島に温泉リゾートホテルを開業するのだ。「沖縄に温泉のイメージってないな…」と思った疑問も「沖縄は外国人観光客を取り込まなければならない。そのため、特にアジア人に人気のある『温泉』を提供する」という近藤社長の言葉に納得。しかも「沖縄観光全体にプラスになるようなホテルにしたい」との決意は地域に根ざした事業を心がけてきた同社ならでは。サンセットが特に美しい瀬長島。筆者も暑いところで熱い温泉に入って、心も体も癒されたいと、早々に旅行計画を練り始めるのだった。摂津水都信金は、関係会社の大阪彩都総合研究所と連携しながら、取引先に向けて数々のビジネスマッチングイベントを開催している。金融面以外の支援も手厚いのだ。「観光業全体のプランナー!“情熱”と“発想”で業界をリード」このコーナーは大阪産業創造館の若年寄・竹内心作がお送りします。摂津水都信用金庫イチオシ★クローズアップ摂津水都★▼瀬長島のホテルのイメージ図。まさにパラダイス。?ツアーの受注をするコールセンター。梅田駅から徒歩10分の豊崎で自動車整備業を続けて60余年。日本の経済成長と共に会社の業績も右肩上がりが続いたが、10年ほど前から売上げが低下し始める。現社長の川口氏は「経営環境が激変する中では、経営計画を立てそれに沿って事業展開しなければ会社を存続・成長させられない」と常々感じていたという。まず経営者向けのセミナーや経営計画策定講座で経営の基本を学び、2009年の社長就任後に経営計画の策定を開始。「ポイントは、目的(経営理念)と目標を明確にすること。理念を達成するために個人が目標を立て、それを実行して検証するPDCAサイクルを経営計画に落とし込みました」。2011年3月に完成し、実践を始めて約1年。早くも成果が出始めている。例えばリース会社と車両点検の契約を結んでいるが、入庫を呼びかけなければ点検率が低下する。「そこで今まで75%?80%だった点検実施率の目標を95%に設定し、リース会社へ点検の依頼を徹底することで90%以上をキープできるようになった」という。さらに一般顧客に車検の見積もりを提出する際、丁寧な説明を心がけることで受注率が増加。その結果、この1年で売上げが急拡大し、一時金という形で賞与も復活させることができた。また、経営計画を策定する過程で自社の環境分析を行い、今後の課題として人材育成が浮き彫りになった。「そこで朝礼時間を活用し、経営や人生訓を説いた書籍を社員持ち回りで朗読し、働く意味や人としての考え方を学ぶ取り組みを1年続けました」。今年は趣向を変え、社員の考える力を鍛えるOJTの実施を検討している。「社員一人ひとりが光り輝く『人財』になってこそ、お客様に期待以上にサービスが提供できる」。そう語る同氏の手腕に期待したい。売上げ低下で芽生えた危機意識が原動力経営計画の実践で強い会社に経営者人生における岐路で覚悟はどう決まったのか会社DATA設立/1950年資本金/1,000万円従業員/19名大阪自動車美装工業株式会社代表取締役川口裕之氏TEL06-6372-2809http://www.o-biso.com/社長就任時にまとめた冊子。経営理念や社是などを明文化し、社員に想いを表明した。この冊子が経営計画のベースに。所信表明を経営計画のベースに整備工場に入庫する車両が増え、現場が活気づいた。今後の目標は月次の決算を安定させることだ。経営計画の実行で売上げが拡大会社DATA設立/1981年資本金/8,000万円株式会社ホワイト・ベアーファミリー代表取締役社長近藤康生氏TEL06-6374-4631http://www.wbf.co.jp/2009年2012年2011年サンソウカン経営実践塾第1期経営計画の「策定力」と「実行力」を身につけ、自らの経営スタイルを確立させる方法を実践を通じて学ぶ。開催日:7月3日?2013年1月5日(全20回)料金:150,000円/名場所:大阪産業創造館17FルームAhttp://www.sansokan.jp/ws/いよいよ開催経営者対象!!発行所/〒541-0053大阪市中央区本町1-4-5財団法人大阪市都市型産業振興センター(大阪産業創造館)TEL06-6264-b-platzpress201205vol.1369800編集協力/デイジーヒル株式会社