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【ロングインタビュー】急成長のシェアリングエコノミー市場で勝負 2年でコインパーキング業界3位に

2016.03.09

―駐車場の確保はどのように進めたのですか?

もともと手がけていたネット求人広告の仕事は、広告主にお金をいただいて、費用に見合った効果をしっかり出さないといけないわけですから、すんなりとは話が進みません。説得する作業が必要です。一方、この事業は空いたままの駐車場がお金を生み出すし、加えて社会問題の解決にもつながることを説明すれば、納得して登録してもらうことができます。

月ぎめ駐車場については、駐車場の看板に書かれている電話番号をメモして片っ端から電話を入れました。個人宅駐車場についてはエリアを定めて折り込みチラシをまきました。スポーツの試合やコンサートなどが開かれる集客施設の周辺や都心部の駅前などが狙い目です。 

現在では都心部ばかりではなく郊外の都市の駅周辺もどんどん広げています。そのときに狙いを定めるのは、すでにあるコインパーキングの周辺です。なぜならコインパーキングの立地を決める際には周辺の交通量、自動車保有者の数、人気店があるかどうかなどを徹底的に調べて決めているからニーズの確度が高いのです。大阪企業の図々しさかもしれませんが、後発の利を生かしています(笑)。

―利用者への周知はどのように進めたのでしょうか?
 
スマホを使ってのサービスなので、たとえば「甲子園 駐車場」で検索したときにakippaが上位にあがるようにSEO対策にエネルギーを注ぎました。そのために検索エンジン大手の会社から人材を引き抜きました。

拠点数が増えてきた時点で、広報にも力を入れました。例えば「拠点数でタイムズ、三井のリパークに次ぐ貸し駐車場業界3位に」というプレスリリースを出したときにはテレビや新聞のメディアに大いに取り上げてもらいました。事業開始から間もない会社なので、より関心を持ってもらうことができ、そのたびに利用者がぐんぐんと増えていきました。

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▲登録料は無料。スマホ・PCで借りたい場所の駐車場を検索し、予約。支払いを済ませると、利用可能な仕組み。現在は1日単位の利用を、4月からは15分単位で利用できるように。

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akippa株式会社

代表取締役社長

金谷 元気 氏

http://akippa.co.jp