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【ロングインタビュー】「全員が自分で考える風土」が会社を強くする。三代目社長の組織改革と新市場進出

 

―営業活動はどのようにしているのでしょうか?

医療機器を扱う商社に売ってもらおうと思ったのですが、「スペーサーは高くて売れない」と言うわけです。経営の話に踏み込むことになるので、売り込む相手は病院の院長です。となるとこっちもトップ自らが出て行かないといけません。

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いろいろ苦労はあったのですが、まず京大医学部付属病院に採用していただき、そこから自治体病院や大学病院などに採用が決まっています。いざ大きな病院に採用が決まると、商社から「売らせください」となります。自信を持って売れるものなら、どれだけ苦しくても強気で勝負しないといけません。

「スペーサー」のような一見ハイテクな商品を売ると、もともとつくっていたナースカートのような本当のローテクの商品まで「ああイワサキさんこういうものもつくってるんですか」と興味を示してもらえるようになります。直接売れるから、工場も潤うわけです。

―人材もどんどん育ってきているようですね。

入社当時から人材では苦労しましたから、教育・研修にはお金をかけてきました。コンサルタントを呼ぶときもこの人は時給いくらの人ってみんなの前で言います。コンサルタントも必死だし、社員も元を取ろうと必死になる。自分が知らなかったことを教わって成果が出ればおもしろくなるでしょう。
フェラーリのデザイナーが手がけたイタリア製の工作機械を導入しています。さわりたくなるでしょう。わからないと現地の会社に英語で聞くしかないから英語の勉強も自主的に始めています。

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給料の仕組みもわかりやすくしています。それぞれ1日何時間働いたら年収がいくらと決まっている。工場の収支はみな把握しているので、どの仕事を受けたら給与分稼げるかがわかる。だから採算割れの仕事は社員が断っています。

多忙な需要期にどうすれば生産効率を上げることができるかについても日々社員たちが考えています。それが収支の改善につながり給与に反映されるからです。ユニホームはユニクロ。総務を介さずに、どこでもすぐに手に入るし、安い。それを決めるのも社員たちです。

そのようにして、ローテクの製品を安くうまくつくれるように突き詰めていったところ、どんなものでも安く、うまくつくれるようになりました。

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2015年12月09日
株式会社イワサキ
代表取締役社長  
岩﨑 基造氏

事業内容/創業90年を迎える金属加工部品の企画、開発、設計、製造。岩﨑氏で3代目。

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