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【ロングインタビュー】「全員が自分で考える風土」が会社を強くする。三代目社長の組織改革と新市場進出

 

―新しいものをつくるためにどんなことを始めたのでしょうか?

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英国に留学していたこともあって、欧米人からなんとかしてドルやユーロの外貨を稼いでやりたい、とずっと思っていました。あるとき、ヨーロッパに何か輸出できないものかと、現地を訪ねて、街に置いてある金属製のものの写真を撮りまくっていました。

駅のゴミ箱やパンフレット台とかを撮影するうちに、あほらし、と思えてきたんです。社員が子どもに「何つくってるの?」って聞かれて、自慢でけへんでしょ。「いや、ここの角度がな」とか「これ取りやすいやろ」とか言うたところで、どうでもええやん、ってなるでしょ(笑)。

あるときシリコンバレーに行ったんです。アメリカで試作品をつくるビジネスをしたい、現地の担当者に言ったら、運よくインキュベーションセンターのプラグアンドプレイに事務所を借りることができました。そこへ1カ月に1回の頻度で訪ね、やってくる日本人相手にしゃべっていました。

あるとき熊本のオオクマ電子の社長に出会い「スペーサー」という商品を世界に売っていきたいと思っているのだが、なかなかうまくいかない、と相談を受けました。私のほうは全世界に販路を持っているイタリア人の知り合いがいたので、じゃあアメリカ向けの製造と販売はうちで担当するということで話がまとまりました。

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―どのような装置なのですか?

手術を受けるときは、いろんな医薬品を使っています。使った薬品は、手術後に看護師さんが一つひとつ確認して紙に書き込み、それが請求、発注、カルテに反映されます。ところが非常に手間がかかる作業のため正確に書き切れていないのが現実です。このために、請求漏れが生じて病院に損失を招いているばかりか、飲み合わせをしてはいけない薬が後に投薬され医療事故が起こりかねないなどのミスが生じています。

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使った後の医薬品の容器を「スペーサー」に入れると、バーコードなどの情報から、どのような薬が、どれだけ使われたかが瞬時にデータとして出てきます。患者ごとにどれだけ薬を投与していくらお金がかかったかまでわかります。このデータを有効に活用すれば病院経営の改善につなげることができます。

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2015年12月09日
株式会社イワサキ
代表取締役社長  
岩﨑 基造氏

事業内容/創業90年を迎える金属加工部品の企画、開発、設計、製造。岩﨑氏で3代目。

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