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【ロングインタビュー】「全員が自分で考える風土」が会社を強くする。三代目社長の組織改革と新市場進出

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20年前、つぶれることを覚悟して父が営む金属加工会社に入った。多くの「しょうもないもの」とぶつかりながら危機を乗り越え、今では社員一人ひとりが自分の居場所と活躍出来る場を持てる会社に進化を遂げている。

―どのような気持ちで入社したのでしょうか?

入社は28歳のころ。大学を卒業してイギリスに留学した後、イワサキの得意先である事務機メーカーで勤務していました。あるとき、事務機メーカーの部長に「お前の会社つぶれるよ」と言われました。「納期は遅いし、品質は悪いし、対応も悪いし。ここで営業しとったほうがええで」と。得意先がそう言うんやったら間違いないんやろなあ、と思いました。でも親父に「ほんまに大変やから来てくれ」と頼まれまして。すぐつぶれるかもしれないと思ったので、次の就職先も考えて入りました。

―実際に入ってみていかがでしたか。

僕のこれまでの人生で出会ったことのないような人たちばかりがいました。たばこをふかしながらの作業は当たり前。工場の床に平気で痰をはいているし、殴りあいのけんかをしているなあと思ったら、原因はストーブの位置をめぐってでした。営業担当者に同行してみると、喫茶店でコーヒーを飲んで遊んでいるばかり。

「どうせつぶれるんやったら好きなことをやらせてほしい」と父に伝えて、みんなを集めて「とにかく工場を掃除しましょう。そして、無駄のないものづくりをしましょう。」と伝えました。すると「それは俺らの仕事ちゃう」「残業代は出るんか」と言う始末。どんどん辞めていきました。ひどいときは、朝来たら辞表が9通出ていたことがありました。こんな人らにいてもらってもしゃあないですから、引き止めることはしませんでした。

人が足りなくなったので、新卒採用を始めました。うちが造っている商品は機械さえあれば誰でもつくれるようなローテク商品です。だからこそ、価格的に勝てる商品を少人数でつくっていこうと決め、コンサルタントを呼んで勉強をし始めました。

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2015年12月09日
株式会社イワサキ
代表取締役社長  
岩﨑 基造氏

事業内容/創業90年を迎える金属加工部品の企画、開発、設計、製造。岩﨑氏で3代目。

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