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【ロングインタビュー】結婚、出産、離婚…29歳でつかんだ「自分で選ぶ人生」

2015.10.09

③企業とのイベント

―女性経営者の多くは、子どもの姿に後ろ髪をひかれ、仕事と育児のバランスで苦労されているようですが。

これは考え方の問題だと思うんです。起業してから離婚までの2年ほどは、たしかに後ろ髪をひかれる状態でした。特に娘はよく熱を出す子だったので、できるだけ一緒にいてあげたかった。でもある時、これって子どものことを言い訳に逃げてるんじゃないか、と思ったんです。娘が大きくなったとき、あなたがいたからママは好きなことができなかったとしかいえなかったら恥ずかしいでしょう。

さらに根本をたどると、私は離婚するまで、泣いてたり、苦しんでたり、怒ったりしてる姿しか見せていなかったような気がして、子どもにどれだけ笑顔を見せているんだろうと思ったんです。娘が求めてるのはママの笑顔なんじゃないか。そう考えたとき、この子を幸せにするには、まず私が全力で幸せになろうと思った。

実際に寝る時間を惜しんで働いていることはまったく苦しいことではなく、楽しくてたまらないんです。それだけ多くの人から私が必要とされているということだから。だから家に帰るときは楽しそうな顔しか見えていないはずです。娘が「ママいつも楽しそうだよね、わたしもそうなりたい」と言ってくれます。

―再婚したいとは思いませんか?

今は思いません(笑)。精神的にも今の状態で十分幸せなんです。結婚したいと思った人が現れれば考えるでしょうけど、しなきゃっていうのはなくて、自分の感情に任せて生きていきたいですね。

―女性経営者としてのメリット、デメリットはどんなときに感じますか?

私が男っぽい性格で、顧客企業の男性に対しても、気やすく飲みに行きましょうと声をかけてしまうから、相手に勘違いされて、なかなか仕事の話に発展しないことはありますね(笑)。ただ、メリットと比べれば些細なことです。私が何か声を上げれば、皆さん快く手伝ってくださいますし、教えてくださる。それは心強いし、ありがたいことです。

男性と張り合う気持ちはまったくありません。男性、女性で適性に違いがあるからこそ、両者で補い合えると思っています。だから助けてほしいときにはすぐにお願いしています。

―これからの仕事の目標は。

女性の採用に力を入れている企業はまだ少ないので、そこを広げていきたいし、ポーズだけで女性採用に力を入れていますというのではなく、女性はちゃんと力があるんだよというところを見せて、女性が本当に必要なんだということを企業にわかってもらいたいですね。

今は新卒に特化していますが、今後は26歳くらいまでの第二新卒層、35くらいまでの結婚、出産してキャリア復帰する層、管理職として求められている層、シニアの層まで全世代の層で需要があるので、その採用にも力を入れていこうと考えています。

―起業したいと思う人にメッセージを。

今やりたいと思うなら今やったほうがいい。覚悟を決めることです。何年たってもやりたい気持ちは変わらないし、スキルをつけてからとか、準備が整ってからやったところで何も変わらないからです。起業って孤独な感じがするけどいざやってみれば、1人じゃないことがわかるし、協力してくれる方がたくさんいます。動いてみて下さい。楽しいことしかないですよ。

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(取材・文/山口裕史 写真/笹木淳)

誌面で紹介した記事はコチラ
→自分の価値を上げたら、「自分で選ぶ人生」が 待っていた

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廣岡絵美氏

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