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【特集:ロングインタビュー】社内に密室をつくらない オープンな社風で、社員に責任ある自由を

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―他にもそうした取り組みは?

社員から自由な投書を受け付ける「意見箱」は、事前に誰も目を通すことなく、役員会でいきなり読むようにしています。外部にお願いしている2人の弁護士による社内不正監査の結果についても同様です。それから失敗報告の遅れについてもむちゃくちゃ厳しく対処しています。自分の失敗をもみ消そうものなら、超厳罰です。自由は自由でも当社で徹底しているのは「責任ある自由」。オープンな社風を維持するための装置として必要なんです。

こうしたオープンな社風から生まれる企画提案力こそうちの強みですね。自由な意見交換の中から年間4000件も商品の試作が生まれています。また、お客様とのやり取りの中で専門知識が必要になってくるときは営業担当者に企画、研究など各部門の担当者も同行し、助け合う風土が根付いています。

意見箱

―いつごろから始めたのですか?

おそらく1950年の創業時から脈々と続いてきたものなのだと思います。報・連・相の徹底、部署間の垣根を飛び越え協力し合う関係もそうです。当社は受託メーカーであり、自社ならではの技術や特許があったわけではありません。何かやろうと思えば皆で知恵を絞ってやっていくしかなかったんです。そのときに部署がそれぞれの権益を主張していては何も生み出せなかったでしょう。

―そのようにしたとしても、部署間のあつれきは生じるものでは?

それはあります。例えば、研究部門は時間とお金をかけて研究をしたい、でも営業は早く安くお客さんに渡したい。どうしたって合うわけがありません。そうするとその部署にとって、都合のいい独自のルールが出来上がってしまうのです。大概、そこにお客様のことはまったく考えられていません。そうなってしまいがちなところを打ち壊すために考えていった結果が、今のレイアウトなんです。ただ、社長は大変ですよ。自分の行動もすべてオープンにしないといけない。接待しても、誰とどこに行っていくら使ったかについてすべて明らかにするようになっていますから(笑)。

先日も熱海で社員全員が参加する社員総会を初めて開いたんですけど、冒頭に会社の決算報告、売上、利益、投資額をすべて報告しました。

―社員は500人にまで増えています。考え方を行き渡らせるのは大変では?

私が18年前に入社した時に24億円だった売上はもう7倍近くまで増えています。売上に対して人員が追いついてこなかったところがありました。そこで新卒の採用を増やしてます。3年前から毎年25人、45人、40人と採用してきて、今年は25人です。まだまだ欲しいほどですね。

私は昨年7月に社長に就任しました。先代はオーナー社長で、カリスマ性がありましたから、トップのひと言で社員は動きました。でも私は先代と同じようにはいきません。そこで社員に「これをもとに考え、行動してください」と言えるよう、お客様のことを第一に考える経営理念に見直しました。行動指針についてもチャレンジ精神を持ち、広い視野で、顧客満足を考え、品位を大切に、組織一丸となってということを書いています。顧客満足が前提にあれば足を引っ張りあう必要もないし、いがみ合う必要もないでしょう。社員同士バトルがあっても、誰が見ても恥ずかしくないことでやりあうならまったく問題はないと思っています。僕はただひと言「行動指針に沿って動いてください」と言うだけです(笑)。

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2015年05月08日
株式会社コスモビューティー
代表取締役社長  
山添 隆氏

事業内容/化粧品、洗剤、消臭剤、医薬品などのOEM製造。ベトナム工場のほか今期は中国工場も稼動し、中国市場向けも強化する。

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