自身の体験と技術を生かし、スマホ・ネット依存に悩む人のための力になりたい | 株式会社ことは

【起業家図鑑】大阪産業創造館 創業支援チームのプランナーが月替わりで起業家を紹介する連載コラム。起業を志したキッカケや、困難に直面したとき乗り越えた方法、また事業を軌道に乗せるために必要なことなど。一歩先をいく先輩起業家の体験談をプランナー目線で紹介します。

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【起業家図鑑】vol.21 自身の体験と技術を生かし、スマホ・ネット依存に悩む人のための力になりたい

「スマホがないとそわそわする」「SNSが気になって集中できない」このような、スマホやネットへの依存・中毒が社会的な問題になっています。

実際「会社員時代に、スマホ・ネット依存のせいで取得したい国家資格の勉強が手つかずになってしまいました」と自身の体験を語るのは、株式会社ことは代表の江川さん。

 
この状況を打開するため、ご自身が得意とする電気情報工学を活用し、現在の取扱商品であるシンプルな押しボタン型の、時間管理用IoTデバイス「kotobo(コトボ)」のプロトタイプを開発。プロトタイプを自ら使用し、10年間も思い続けて、本気で取り組めていなかった応用情報技術者試験に再チャレンジし、見事合格することができました。

代表 江川実氏

こうした自身の体験と、会社員時代に身につけてきた技術を生かし、同じようなスマホ・ネット依存に悩む人のための力になりたいと起業を決意。会社を退職し、2018年5月に株式会社ことはを設立、サービスの開発を始めました。

機能が多いとかえって勉強や作業の集中の妨げになるため、極限まで機能を削ぎ落した結果、現在のスイッチを押す、というシンプルな仕様になりました。

 
開発には、先行投資が必要なため、マーケティング調査の意味も兼ねてクラウドファンディングに挑戦。デジタルとアナログの良い所を取り入れたコンセプトは共感を集め、約170万円の資金調達に成功。

まずは、試作品までを自力で作り、量産のため、初めての海外企業との取引にも挑戦。不慣れなこともあり、いくつかのトラブルを乗り越えながらも、なんとか予定通りにリリースすることができました。

 
使い方は、勉強や作業を始める前にボタン型IoTデバイスであるkotoboのスイッチを押す。この時、「カチッ」と音がすることがポイント。これにより、「頭が切り替わる」といった利用者の声は多い。

そして、25分経ったら音と光で休憩を知らせてくれ、5分経ったらまた作業時間の始まりを音と光で教えてくれる、というシンプルなもの。そして何にどれだけの時間を使用したか、ウェブアプリに自動的に記録され、取り組んだ時間を表とグラフで可視化できるのも、継続して取り組めるポイントです。

 
使ってみないと実感できない装置でもあるため、集中して勉強・作業をする習慣作りと、目に見えづらい時間の使い方を見える化し、PDCAサイクルができるようにするサービスであるという価値を、いかにして伝えるかが当初からの課題だという江川さん。

働き方改革や人手不足のために、作業効率やスキルアップが求められる時代背景を追い風に、どこまで飛躍されるのかが楽しみです。

 
<利用したサービス>
おおさかベンチャーチャレンジFund&Fan
https://www.sansokan.jp/ff
 

(取材・文/大阪産業創造館 創業支援チーム プランナー 松原美華)

2020年02月20日
株式会社ことは
代表  
江川 実氏
事業内容/IoTサービスの開発・販売・提供

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